年賀状とは奈良時代からある年始のあいさつ回りを起源とした日本独自の習慣ですが、スマートフォンの普及に伴い、新年のあいさつをメールなどで済ませる人も増えてきました。
共働きも増えたため、仕事、家事、育児に追われる中での年賀状の準備が負担に感じる人も多いようです。
年賀状をやめたいけどなかなかやめられない、どうやってやめたら良いのかわからない、そんな風に悩む人も多いのではないでしょうか。
本記事では年賀状じまいをする上でのポイントと親しい方向けの文例を分かりやすく紹介していくので、ぜひ役立ててくださいね。
年賀状じまいとは?
年賀状じまい(終活年賀状)とは年賀状を辞退することを伝える最後の年賀状のこと。
近年終活が流行したことから、年賀状でのつきあいも整理しようと考える人も増え、年賀状じまいも増加傾向にあるようです。
ここ数年、終活世代でない30〜50代にも年賀状じまいの傾向が見られるようになってきました。
大掃除などもあり、何かとせわしい年末の時期に重なる年賀状出しが負担になっているのです。
スマートフォンの急速な普及により、LINEなどのSNSでいつでも繋がれるようになったため、年始のあいさつをメールやSNSで済ませる人が増えてきたことも要因の一つにあげられるでしょう。
ふだんから交流がある人であれば、年賀状がなくてもつきあいは続くでしょうが、年賀状のやりとりだけで繋がっていた関係であれば、今後もそれ以上の関係性の発展は考えにくいですよね。
人間関係を整理しながら年賀状じまいを考えてみるのも良い機会かもしれません。
年賀状じまいをする上での5つのポイント
1 年賀状じまいの理由を伝える
時代の変化に伴い連絡手段が増えたことなど、年賀状じまいをすることにした理由を簡潔に伝えましょう。
2 全員に出していることをわかるように伝える
年賀状を出している全員に年賀状じまいをする旨を伝えていることがわかるようにするのも大切です。
そうすることでお相手は「自分だけじゃなく、誰に対しても年賀状を書かないのだな」と理解することができます。
最後に相手の方に嫌な印象を残さないよう、ポイントをおさえておきましょう。
3 やめるタイミングを伝える
寒中見舞いなど、年賀状以外で伝える場合は、いつから年賀状をやめるのか伝えましょう。年賀状の準備を始める前に送るようにすると、相手も年賀状を書かなくて済みますね。
4 今後の連絡手段を記載し、今後もつきあいは変わらないことを伝える
絶縁宣言と受け取られてしまわないように、年賀状をやめても、今後もつきあいを続けていきたいことを文面に盛り込みましょう。
年賀状をやめてからの連絡手段として、メールやSNSなどの代替手段を提案、記載しておきましょう。
5 LINEやメールで伝える
仲の良い友人であれば、LINEやメールなどで伝えるのも良いでしょう。
ちなみに筆者は友人からLINEで伝えられましたが、少し寂しく感じたものの、嫌なきもちにはなりませんでした。
相手との関係性にもよりますが、LINEなどで伝えても問題は無いでしょう。
年賀状じまいの文例
親しい方向けの例文①
明けましておめでとうございます。
勝手ながら、時代の移り変わりもあり、皆様への年賀状での挨拶も今年限りで失礼させていただきたいと思います。
今後はLINEやメールなどで連絡を取り合えればと思います。
今後とも変わらぬお付き合いをさせていただけると幸いです。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
親しい方向けの例文②
明けましておめでとうございます。
この数年、何かと雑事に追われ年賀状の準備が困難になってきました。
誠に勝手ながら今年をもちまして、どなた様にも毎年の年賀状は今年限りで失礼させていただくことになりました。
今後は、〇〇でメッセージのやりとりができればと思います。
今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願い致します。
親しい方向けの文例③
明けましておめでとうございます。
この度、年賀状でのご挨拶を今年をもちまして締めくくらせていただくことになりました。
今後はメールなどで、変わらぬお付き合いをしていただければ幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
親しい方向けの文例④
明けましておめでとうございます。
誠に勝手ではありますが、本年を持ちまして皆様への年始のあいさつを控えさせていただく事とさせていただきました。
今後も普段のお付き合いは変わりなくよろしくお願いいたします。
皆様のご多幸を心よりお祈りいたします。
まとめ
年賀状をやめるまでは悩むこともあるかもしれませんが、思い切ってやめてみるとスッキリしますよ。
年賀状じまいをすることで人間関係や連絡先を整理でき、本当に大切にしたい人間関係が見えてくるでしょう。
メールやSNSなどの代替案でのやりとりがきっかけで、新たな交流が生まれるかもしれません。
年賀状じまいが、新しい関係や交流の良いきっかけになりますように。